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トポグラフィーの“八の字”は何を見てる?フーリエ解析との違いとは

角膜トポグラフィーといえば、マップに“八の字”のような色分布が出るのが一般的です。

このパターン、眼科従事者であれば一度は見たことがあるでしょう。

実はこれ、角膜の球面成分(全体的なカーブ)と正乱視成分(規則的な縦横方向のカーブの差)を合算した表示なのです。

ところが、CASIA2のフーリエ解析ではこの成分が分解されて、個別にマップ化されます。

球面成分だけ、正乱視だけ、不正乱視だけ…と分かれて表示されるため、いつもの“八の字”がどこにも見えないという違和感を覚える人もいるかもしれません。

私自身、「八の字が見えない=変な目なのかな?」と一瞬思ったのですが、フーリエ解析ではそもそも合算してないということに気づいて納得しました。

いつも見慣れているトポグラフィーマップが何を基準に作られているのか?

実は知らずに使っていた、という人も少なくないのではないでしょうか。

まとめ

トポグラフィー=合算マップ、フーリエ解析=成分分解マップ。

この違いを知っているだけで、マップの読み方や使いどころの理解が一段深まります。

「見慣れた形が出ない理由」がわかると、他の検査や所見とのつながりも見えるかもしれません。

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