20241211電子カルテの選択肢について

こんにちは、 Mashio_Uです。

医療DXが絶賛進行中ですが、眼科は出費を迫られる施設も多く出ました。

今後の選択肢については、悩みどころではありますが長所と短所を把握して適切に選べるといいなと思います。

逆に比較することで迷ってしまう可能性もありますので注意です。

眼科の電子カルテについて

眼科の電子カルテには、他科にない特徴があります。

レセコン、電子カルテの他にファイリングシステムのソフトウエアを導入する必要があります。

レセコン、電子カルテはどの科でも必要ですが、眼科で別途ファイリングシステムが必要なのは画像の使用が多いことが理由です。

画像検査が多いため、データを保管するのにたくさんのメモリが必要になります。

このデータを全て電子カルテ側で管理するとすぐに容量オーバーします。

なので眼科では

レセコン

電子カルテ

ファイリングシステム

を導入する必要があります。

電子カルテのタイプについて

オンプレ型・クラウド型とありますが、実はハイブリッドになっているものが多いです。

ORCAはクラウドになりました。

電子カルテはクラウドが増えてきました。

ファイリングシステムはオンプレが多いです。

オンプレ型

院内にデータを保管します。

レセコン・電子カルテ・ファイリングシステムのソフトウエアとデータが院内サーバに保管されます。

メリット

データ閲覧速度が速いです。

院外ネットワークに関係なく使えます。

ウイルスに強いです。

デメリット

導入費用が一括でかかります。

端末追加にかなりの費用がかかります。

クラウド型

クラウド上にデータを保管します。

レセコン・電子カルテ・ファイリングシステムのソフトウエアとデータをクラウド上に保管します。

メリット

導入コストが安いです。

端末追加のコストが安いです。

インターネットを閲覧できます。

デメリット

院外ネットワークの不具合に弱いです。

ランニングコストが高いです。

端末はクリニック準備になることが多く、端末の不具合は院内で対応する必要がある場合が多いです。

電子カルテのシステム連携について

レセコン・電子カルテ・ファイリングシステムを一社で請け負っている会社はありますが、一社で作っている会社はありません。

・レセコンと電子カルテを制作。

・電子カルテとファイリングシステムを制作。

このどちらかが多い印象です。

個人的にはこの選択が悩ましいところです。

レセコンと電子カルテが同一メーカー

エムスリーデジカルなどの全診療科対応の電子カルテが該当します。

眼科ではこのタイプを選択した場合、別途ファイリングシステムを導入することで検査画像のスムーズな管理が可能です。

カルテの内容をビッグデータとしてまとめる政府の方針は昔から言われています。

最近の医療DXの動向から全診療科対応のシステムの方が将来の買い替えがなくて済む?

なんてことがあると嫌だなとおすすめする側としては思います。

電子カルテとファイリングシステムが同一メーカー

CLIPLA Eyeなどの眼科専門カルテが該当します。

このタイプを選択した場合レセコンは別に用意します。ORCAと連携しているメーカーが多いです。

このタイプがいいのは、検査画像と一緒に請求金額の計算もしてくれます。

この機能がないと、行った検査全てにチェックを入れる必要があります。

チェックを入れるのは数クリックですが、1日何十人の患者さんを診察するのか。

その分だけクリック数が増えると考えればこの差は大きいです。

システム構造ごとのメーカー例について

レセコンとカルテが同一メーカー

エムスリー社 エムスリーデジカル

レセコンと電子カルテがクラウド型です。

別途ファイリングシステムを検討する必要があります。

導入コストの低さと他科での使用実績が強みです。

電子カルテとファイリングシステムが同一メーカー

クリプラ社 CLIPLA Eye

ORCAとCLIPLA Eyeの連携です。

ORCAもクラウドになったので全てクラウド運用です。

眼科的にはクラウドカルテのパイオニアです。

トプコン社 IMAGEnet

ORCAとの連携です。

クラウド型・オンプレ型の選択ができます。

検査機器と一緒にサポートしてもらえるのが強みです。

ビーライン社 ClouBeeまたは Medius

ORCAとの連携です。

ClouBeeがクラウド、Mediusがオンプレで選択出来ます。Beefilesが強いです。

ファインデックス社 REMORA

ORCAとの連携です。

オンプレ型です。

眼科としては大学病院の採用実績の高さが強みです。

その他

ニデック社 NAVIS

レセコンがORCA。

電子カルテがDONUTS社のクリアス。

ファイリングシステムがNAVIS。

3つのシステムをニデック社がサポートしていくようです。

クリニックの採用実績の高さと検査機器のシェアが強みです。

Medical-In社 RS_Base

オンプレ型のファイリングシステムです。

シンプルな画像管理システムで、眼科以外でも使用されます。

おわり

コストとしては、結果的にオンプレ型もクラウド型もあまり変わらないようですが、導入費用が抑えられるクラウド型は流行りますね。

眼科でよく見かけるカルテを取り上げていますが、選択肢が増え続けているので悩みどころです。

最後はやはり使用感で選ぶのがいいのかなと思います。

1日中触れるシステムなので。

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