眼科診療では、
眼底写真・OCT・視野検査・前眼部画像など、
「同じ患者の画像を時系列で比較する」場面が非常に多くあります。
しかし実際の運用では、
- 画像が縦に並ぶ
- タブを行き来する
- スクロールして見比べる
といった作業が必要になり、
微妙な変化を“直感的に”捉えるには少し不向きだと感じることがありました。
発想:画像を「動画のように流せないか?」
そこで考えたのが、
カルテ上にプレビュー画面があり、
ボタン一つで検査画像が時系列に流れたらどうか?
という発想です。
- GIFのように保存する必要はない
- プレビューできれば十分
- 診断ではなく「違和感に気づく」ための用途
つまり 「擬似動画」 です。
試作してみて分かったこと
HTMLとJavaScriptを使い、
ローカル環境で以下のような動作を目指しました。
- 画像を複数選択
- 撮影日時順に並べる
- 0.4秒ごとに画像を切り替える
- 最後まで行ったら少し待って最初に戻る
- 無限ループ
見た目としては、
確かに「経過が流れて見える」 状態にはなりましたが、安定しません。
実際に使ってみると、どうしても避けられなかった問題があります。
1枚目 → 2枚目の切り替えでちらつく
特に、
- 最初の画像から次の画像に移る瞬間に一瞬ノイズが走る
- 同様のタイミングで1枚目と2枚目の画像を行き来する。
といった現象が出ました。
事前ロードや間隔調整(0.4秒など)を行っても、
完全には解消できませんでした。
カルテ常設ツールとして使うのは厳しいのだろう
という結論に至りました。
それでも「意味はあった」と思う理由
この試作で分かったのは、並べて比較やスクロール比較よりも画像が流れた方が違和感に気づきやすい。
と感じました。
これは診断補助ではなく、
「あれ?」と思うためのトリガー
としては、確実に価値があります。
本ツールの位置づけ
誤解を避けるため、位置づけは明確にしておきます。
- 診断用ツールではありません
- 判定・評価を行うものではありません
- 画像経過を感覚的に把握するための補助です
常用や医療機器的な利用には向きませんが、
発想・UIの方向性としては十分に意味があると感じています。
まとめ
- 発想は間違っていなかった
- 技術的には形にできた
- ただし安定性に限界がある
- カルテ組み込み用途には不向き
それでも、
「経過を動画的に見る」という考え方
自体は、今後の医療UIに活かせる余地があると思います。
今回はその試行錯誤の記録として、
ローカルで使える簡易ツールを ダウンロード形式 で公開することにしました。
ダウンロードについて
- ブラウザ:PC推奨
- 使用環境:ローカルのみ
- 用途:画像経過の簡易プレビュー
※ 医療判断・診断目的では使用しないでください。
0.5ミリ先 