はじめに
「必要な機器なのに更新してもらえない」
眼科勤務医であれば、一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
現場から見ると、
- 故障が増えている
- 古くなっている
- 診療に支障が出ている
ため、更新は当然に思えます。
しかし病院側は別の視点で申請書を見ています。
実際、設備更新が承認されるケースと見送られるケースでは、申請内容に大きな違いがあります。
今回は、医療機器更新申請において病院側が重視しているポイントを解説します。
病院は「欲しい理由」ではなく「投資理由」を見ている
医療機器は高額な設備投資です。
そのため、
- 新しい機器が欲しい
- 古くなった
- 使いにくい
だけでは判断できません。
病院が知りたいのは、
「なぜ今更新する必要があるのか」
です。
特に近年は設備投資の優先順位付けが厳しくなっており、他部署との比較の中で判断されることも少なくありません。
病院が確認している4つのポイント
① 現在の機器の状況
まず確認されるのは現有機器の状態です。
例えば、
- 導入から何年経過しているか
- 保守契約は継続しているか
- メーカーサポートは残っているか
などです。
単純な使用年数だけでなく、今後も安定運用できるかが判断材料になります。
② 現在どの程度困っているのか
次に確認されるのが現場への影響です。
例えば、
- 故障頻度が増えている
- 修理対応に時間がかかる
- 部品供給が終了している
といった状況です。
病院側は「古い機器」よりも「運用リスクが高い機器」を重視します。
③ 更新しない場合の影響
設備更新で最も重要なポイントです。
病院は、
「購入した場合のメリット」
よりも、
「購入しなかった場合のリスク」
を見ています。
例えば、
- 検査が実施できなくなる
- 患者対応が遅れる
- 手術件数に影響する
- スタッフ負担が増える
などです。
④ なぜその機種なのか
更新候補機種の選定理由も重要です。
価格だけでなく、
- 保守体制
- ランニングコスト
- 他機器との連携
- 業務効率
などが判断材料になります。
申請前に整理しておきたいこと
実際に申請書を作成する前に、
- 現有機器の状況
- 更新しない場合のリスク
- 更新候補機種の選定理由
を整理しておくと、病院側にも意図が伝わりやすくなります。
まとめ
医療機器更新申請で重要なのは、
「欲しい」
を伝えることではありません。
病院側が判断できる情報を整理し、
「なぜ今更新が必要なのか」
を説明することです。
なお実際の申請では、
- 記載例
- 病院向け説明文
- メーカーへ依頼する項目
- コピペ可能な依頼文
など、実務上の細かなポイントも重要になります。
私自身、医療機器の更新案件に多数関わってきましたが、申請書の書き方一つで病院側の理解度は大きく変わります。
実際の記載例やテンプレートについては、以下のnoteで詳しく解説していますので、申請予定がある先生は参考にしてみてください。
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