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CASIA2のエクタジアスクリーニングとは?円錐角膜を見逃さないOCT解析の特徴を解説

円錐角膜の早期診断は、角膜形状のわずかな変化を見逃さないことが重要です。

トーメー社の前眼部OCT「CASIA2Advance」に搭載されているエクタジアスクリーニング機能は、角膜の前面・後面・厚みといった複数のパラメータを組み合わせて、エクタジアの疑いをパーセンテージで表示する便利なアプリケーションです。

この記事では、CASIA2で円錐角膜スクリーニングを行う際の表示内容や、他のアプリケーションとの違いについて整理しました。

エクタジアスクリーニングの画面表示

CASIA2のエクタジアスクリーニングでは、以下の情報が表示されます:

エクタジアパターン(%表示)

→ 数値により異常の程度を判断できます。

0〜4%:正常、5〜29%:疑い、30〜95%:強い疑い

Axial Power(Keratometric)

→ 角膜前面の屈折力分布(一般的なトポグラフィーマップ)

Axial Power(Posterior)

→ 角膜後面の屈折力をマップ表示し、前面だけでは分からない変化を補足

Pachymetry(角膜厚マップ)

→ 最薄部の位置や厚みの分布が分かる

Instantaneous Power(Posterior)

→ 角膜後面の局所的な屈折力を可視化。

通常のトポグラフィーには表示されないため、この画面特有の情報です。

→ 詳しくはこちら:[Instantaneous Power(Posterior)って何?なんで後面だけ?]

2D解析画像

→ OCT断層像をもとに、角膜形状を視覚的に確認可能

まとめ

CASIA2のエクタジアスクリーニング機能は、角膜前面だけでなく後面や厚みの情報も含めて解析することで、従来より早期の変化に気づきやすくなっているのが大きな特徴です。

Instantaneous Power(Posterior)はこの画面だけで表示される指標であり、特に注目すべき項目の一つです。

円錐角膜の兆候を見逃さないために、このアプリケーションをどう活用するかを把握しておくことが重要です。

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