OCTで“ガングリオンセル解析”を見ると、「GCL」や「IPL」という単語が出てきますよね。
どちらも網膜の浅い層にあるのですが、何を見ていて、なぜ厚みが重要なのか——実は視神経や視機能に深く関わっているのです。
この記事では、GCL・IPLの意味や役割、OCTで見る理由をサクッとおさらいします。
GCLとIPLってどこにあるの?
GCL(神経節細胞層)とIPL(内網状層)は、網膜の表層側、つまり眼球の内側(硝子体側)に近い位置にあります。
OCTのBスキャン画像でも、比較的上のほうにある層として描かれます。
それぞれの役割は?
- GCL:視神経の“もと”となる神経節細胞が並んでいる層。ここから視神経が始まります。
- IPL:GCLに情報を渡す中継地点。双極細胞などからの信号をGCLに伝えるシナプスの集まりです。
OCTで「厚み」を見る理由
OCTでは、これらの層の“厚さ”を測ることで、神経細胞の量や健全さを推測しています。
たとえばGCLが薄くなっていれば、視神経の働きが低下している可能性があります。
つまり、OCTで厚みを見るのは、「この視神経、今どれくらい機能しているの?」という問いへのヒントを得るためなのです。
まとめ:GCLとIPLは“出力の手前”を見ている
OCTのガングリオンセル解析は、「目から脳へ送る映像出力のライン」がどれくらい健康かを見る検査です。
GCLはその出力細胞、IPLはその直前の中継地点。どちらも見え方に直結する重要な層です。
解析画面を見るとき、「厚い=たくさん働いている」「薄い=パワーが落ちているかも」とイメージすると、理解がスムーズになるかもしれませんね。