しばらくの間、節約を目的にランチは「おにぎりとプロテイン」だけにしていました。
最低限の金額で、最低限の栄養を摂る。そんな割り切った食生活です。
もともとたくさん食べるタイプではないので、プロテインでそこそこお腹も満たされ、夕ご飯まではなんとかもちます。
ふと振り返ってみると、以前の自分は評判のお店を探しては食べ歩く日々を送っていました。
おいしいものを食べるのが好きで、食べログやSNSで話題のランチに足を運ぶのが楽しみだったのです。
どのお店も美味しかったのは間違いありません。でも、いつしか「ご馳走」が当たり前になっていたような気がします。
知らず知らずのうちに、「美味しい」を感じる感覚が鈍くなっていたのかもしれません。
そんな中、仕事で立ち寄った青砥の街で、とあるお弁当屋さんを見つけました。
なんと、お弁当が350円。驚くほど安いのに、その中身は「ごま塩ごはん・唐揚げ4個・漬物・ミートボール1個」と、ちゃんとお弁当らしい構成です。シンプルで素朴。でも、これがやたらと美味しく感じました。
唐揚げのジューシーさ、ごま塩ごはんのほっとする味、たった1個のミートボールの存在感。
久しぶりに「ありがたく味わって食べる」という感覚を思い出しました。
節約のために始めた「おにぎりとプロテインランチ」でしたが、そのおかげで、自分の中で当たり前になっていた「おいしい」という感覚をリセットできたように思います。
節約生活の中に、こんな発見や面白さがあるんだなと、しみじみ感じた日でした。
ちなみに、節約しているのはあくまでランチだけで、朝と夜はきちんと食べています。
おにぎりとプロテインだけで栄養が足りるとは思っていませんので、そこはご安心を。