2025年、日本眼科学会で発表されたアルコンの次世代手術装置「Unity™ VCS」。
本体性能に注目が集まりがちですが、実際の運用で差が出るのはむしろこちらです。
「消耗品の構成とコスト」
なぜ消耗品が重要なのか
装置本体は一度の投資ですが、
消耗品は使うたびにコストが積み上がる変動費です。
つまり、
- 症例数が増えるほど影響が大きい
- 想定とズレると利益を圧迫する
👉 採算を左右するのはむしろこっち
Unity VCSで変わった消耗品(全体像)
Unity VCSでは、従来のコンステレーションと比較して
パック化・統合・高機能化が進んでいます。
白内障手術関連
| 従来機種 | Unity VCS | 補足 |
|---|---|---|
| PEAパック | UNITY PEAパック | 必要物品が一体化 |
| U/Sチップ | パック内包 | 個別準備不要 |
| ウルトラスリーブ | パック内包 | 同上 |
| トレイアームカバー | パック内包 | 同上 |
👉 準備はシンプルになるが、単価はパック依存に
硝子体手術関連
| コンステレーション | Unity VCS | 主な違い |
|---|---|---|
| トータルプラスパック | DSパック | 30,000cpm対応 |
| トレイアームカバー | パック内包 | 一体化 |
| レーザープローブ | テトラスポット | 最大4発同時発射 |
👉 性能向上と引き換えに、コスト構造も変化
コンバインド手術(白内障+硝子体)
| 従来 | Unity VCS | 備考 |
|---|---|---|
| コンバインドパック | DSコンバインドパック | 同時手術対応 |
| U/Sチップ | 内包 | |
| スリーブ | 内包 | |
| カバー類 | 内包 |
👉 ミスは減るが、“1症例あたりコスト”は見えにくくなる
ここが盲点:消耗品コストは“見えにくくなる”
Unity VCSはパック化が進んだことで、
- メーカー側で一定の最適化はされている一方で
- 個別単価や内訳が見えにくい
- 症例構成によるコスト変動を把握しづらい
という特徴があります。
👉 「なぜこのコストになるのか」が見えにくくなる
結果として、
- 想定通りに収益が出ているのか
- どこにコストが乗っているのか
が把握しづらくなるケースもあります。
▶ では、実際に採算は合うのか?
ここで重要になるのが、
- 症例数
- 手術構成(白内障 / 硝子体)
- 消耗品コスト
を踏まえたトータルの採算判断です。
▶ 症例数ベースで簡易チェック
導入判断の入口として、
症例数からざっくり採算ラインを確認できるシミュレーターを用意しています。
ただし、この時点ではまだ不十分です
実際の採算は、
- 消耗品単価
- 症例構成
- 回転効率
によって大きく変わります。
👉 同じ件数でも黒字/赤字が分かれる
▶ 3,000万円の投資、消耗品まで織り込めていますか?
- 本体価格だけで判断していないか
- ランニングコストを過小評価していないか
ここを外すと、導入後に収益が伸びない原因になります。
詳細な採算シミュレーションはこちら
粗利と回収期間ベースで、
消耗品コストも含めた判断ができるシミュレーションをまとめています。
まとめ
Unity VCSは消耗品の面でも大きく進化しています。
- パック化による効率化
- 高性能機器への対応
- 手技の標準化
一方で、
👉 コスト構造はむしろ複雑になっている
重要なのは、
「便利かどうか」ではなく「利益が残るかどうか」
その判断を、数字ベースで行うことが重要です。
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