白内障手術をはじめとした眼科手術において、スリットナイフ(角膜切開ナイフ)は欠かせない器具です。
眼内操作の“出入り口”をつくるため、切れ味の安定性と操作性の良さは術後成績や手術効率に直結します。
本記事では、マニー社から新しく発売された「スリットナイフ コントロールヘッド」について、特徴・改善点・使用メリットをわかりやすく解説します。
スリットナイフ コントロールヘッドとは?
マニー社のスリットナイフは「切れ味が良い」と高く評価されています。
新モデルのコントロールヘッドでは、
- 刃先を短縮することで操作性を向上
- 切れ味を調整し、適切な抵抗を実現
という改良が加えられています。
「切りたいところはしっかり切れるが、入りすぎない」
という術者の感覚に寄り添ったナイフです。
スリットナイフ コントロールヘッドの特徴
① 刃先が短くなり、操作性が向上
従来の「スリットナイフ ショートヘッド」と比較して、刃先が0.5mm短くなっています。
これにより、
- 角膜表面での取り回しがしやすい
- 角度のコントロール性が向上
- 挿入時のブレが抑えられる
など、特に細かな操作が安定しやすくなりました。
② 切れ味を調整し、適度な抵抗を感じられる設計に
マニーのナイフは切れ味が良すぎることがありましたが、コントロールヘッドでは切れ味を保ちつつ、適度な抵抗感を残すよう改良されています。
これにより、
- 刃が“入り込みすぎる”のを防止
- 創口の深さや幅が安定しやすい
- 術者の手先の感覚と一致しやすい
③ 3種類の切開幅ラインナップ
用途に応じて以下の3サイズが用意されています。
- 2.2mm
- 2.4mm
- 2.7mm
IOLインジェクターや手技の好みに合わせて選択可能です。
まとめ
マニーの「スリットナイフ コントロールヘッド」は、“よく切れる”と“操作性が高い”を両立した新しいスリットナイフです。
- 刃先0.5mm短縮で操作性アップ
- 適度な抵抗感でコントロール性が向上
- 2.2/2.4/2.7mm の3ラインナップ
白内障手術の創口形成をより安定させたい術者にとって、信頼性の高い選択肢となる一本です。
