今回は非着色(クリア)の1ピース眼内レンズ(IOL)を比較します。
現在の白内障手術では、ブルーライトカット(黄色着色)レンズが主流ですが、
症例によっては非着色レンズ(クリアIOL)が選択されることがあります。
例えば
- 色覚を重視する症例
- 特定の網膜疾患症例
- 施設方針による選択
などです。
ただし、クリアの1ピースレンズはラインナップがやや限られています。
そのためメーカーごとの特徴を把握しておくことが重要です。
本記事では以下のポイントで比較します。
- 取り扱いメーカー
- パワー範囲
- インジェクター方式(プリロード / カートリッジ)
※メーカー五十音順で紹介します。
AMO社 テクニスワンピース
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | ZCB00 |
| パワー範囲 | +6.0D〜+30.0D(0.5D) |
| 全長 | 13.0mm |
| 光学部径 | 6.0mm |
| A定数 | 118.8(超音波) / 119.3(光学式) |
| インジェクター | プラチナ1ハンドピース |
| カートリッジ | プラチナ1カートリッジ |
| 材質 | 紫外線吸収剤含有アクリル |
特徴
テクニスシリーズのクリアレンズです。
このシリーズでは
- トーリックレンズ(乱視矯正)
- 多焦点レンズ
などのバリエーションもあり、
同一プラットフォームでのレンズ展開が特徴です。
興和社 アバンシィプリロード1PClear

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | CP2.2R |
| パワー範囲 | +6.0D〜+9.0D(1.0D) |
| +10.0D〜+26.0D(0.5D) | |
| 全長 | 13.0mm |
| 光学部径 | 6.0mm |
| A定数 | 118.6(超音波) / 119.0(光学式) |
| 材質 | 架橋アクリルポリマー |
| インジェクター | プリロード |
| 推奨創口幅 | 強角膜2.2mm / 角膜2.4mm |
特徴
このレンズはプリロードタイプです。
そのため
- レンズ装填が不要
- 手術準備の簡略化
など、手技の効率化にメリットがあります。
HOYA社 Vivinex multiSert Clear

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | XC1-SP |
| パワー範囲 | +6.0D〜+30.0D(0.5D) |
| 全長 | 13.0mm |
| 光学部径 | 6.0mm |
| A定数 | 118.9 |
| 材質 | 紫外線吸収性軟質アクリル |
| インジェクター | プリロード |
特徴
HOYAのVivinexシリーズのクリアモデルです。
特徴として
- プリロードタイプ
- スクリュー方式インジェクター
を採用しています。
安定したレンズ挿入が可能な設計となっています。
ニデック社 ネックスロードNPクリア
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | NP-1C |
| パワー範囲 | 1.0D〜5.0D(1.0D) |
| 5.0D〜27.0D(0.5D) | |
| 27.0D〜30.0D(1.0D) | |
| 全長 | 13.0mm |
| 光学部径 | 6.0mm |
| A定数 | 119.1 |
| 材質 | 疎水性軟質アクリル |
| レンズ色 | 非着色 |
| インジェクター | プリロード |
特徴
ネックスロードシリーズのクリアIOLモデルです。
特徴として
- ローパワー領域(1.0D〜)に対応
- プリロードタイプ
が挙げられます。
まとめ
非着色の1ピース眼内レンズは、
ブルーライトカットIOLに比べて種類が少ないのが特徴です。
主な比較ポイントは以下の通りです。
- パワー範囲
- プリロードかカートリッジ式か
- レンズプラットフォーム
メーカーごとの特徴は以下です。
| メーカー | 特徴 |
|---|---|
| AMO | テクニスシリーズ |
| 興和 | プリロードタイプ |
| HOYA | スクリューインジェクター |
| ニデック | ローパワー対応 |
症例や施設方針に応じて、
適切なクリアIOLを選択することが重要といえるでしょう。
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