眼科診療において、視野検査は緑内障や視神経疾患の診断・経過観察に不可欠な検査です。しかし、視野計の仕組みや検査パターン、解析指標の正確な理解は意外と曖昧なままになっていることも少なくありません。
本記事では、視野検査に関する基本情報から解析指標の読み解きまでを整理し、現場での活用に役立てることを目的としています。
視野計とは?(ハンフリー、ゴールドマンなど)
視野計には大きく「静的視野計」と「動的視野計」があり、それぞれ測定の方式や得られる情報が異なります。本記事は主に『静的視野計』について触れています。
→[視野検査の意味と重要性]
主な検査パターン(24-2や30-2など)
視野検査で使用される代表的なパターン(24-2、10-2、30-2など)を図とともに解説し、検査範囲や点の配置、目的に応じた使い分けを紹介します。
→[眼科の視野検査『24-2』って何?30-2や10-2との違いもわかりやすく解説]
測定プログラムの種類(SITAなど)
視野検査の効率と精度を両立するために開発された「全点閾値法」や「SITA」シリーズ(Standard / Fast / Faster)の特徴と臨床的な違いをまとめます。
→[眼科の視野検査『SITA』とは?Standard/Fast/Fasterの違いをわかりやすく解説【視野計の測定方法】]
主な解析指標(TD・PDの意味と使い分け)
視野検査において重要な3つの結果、実測閾値/TD/PDについて、グレースケールと合わせて解説します。
→[視野検査のグレースケール・TD・PDとは?意味と違いをわかりやすく解説]
その他の基本的な解析指標(MD・VFI・GHTって結局どう見る?)
視野解析において重要な4つの指標、VFI/ MD/ PSD/ GHTについて、計算の背景と解釈のポイントを解説します。
→[視野検査の指標『MD』『VFI』とは?意味・違い・見方をやさしく解説]※PSDもこちら。
→[GHTとは?視野検査で緑内障を見つける指標をわかりやすく解説]
視野進行解析GPA
視野解析において重要な表示方法GPAについて、その種類や解釈のポイントを解説します。
→[緑内障の視野進行評価をマスター!GPAの見方と3つの表示形式を徹底解説【まとめ】]
視野計の機種ごとの違い(ZEISSvs CREWTなど)
Zeiss社の「ハンフリー視野計」や「アイモ」など、機種による表示形式・解析機能の違いに触れます。
→[静的視野計、どう選ぶ?|眼科開業医・買い替え検討者必見の比較記事]
→[【視野検査の定番】カールツァイス「ハンフリーフィールドアナライザーHFAⅢ」各モデルの違いと選び方]
→[ハンフリーから乗り換え候補?視機能評価機『imo vifa』の特徴と進化]
よくある誤解・注意点(反応悪い=進行?は誤解かも)
「SITA Fasterがいつも最適とは限らない」「MDだけで進行は判断できない」など、見落とされがちな落とし穴や注意点を取り上げます。
検査を活かす読み解きのコツ(進行サインの拾い方)
視野検査結果を「見る」だけでなく「使う」ために、経過観察における指標の見方や、他の画像検査との併用についても言及します。
まとめ
本記事は視野計に関する基本的な理解を整理するために作成しています。各項目ごとに詳細な解説記事へリンクを設ける予定です。ご自身の理解を深めるためにも、現場で「なんとなく」で済ませていた部分に改めて目を向けてみてください。