近年、眼科診療の現場では機器の進化が目覚ましく、診断精度や効率の向上が求められています。
その中でも注目を集めているのが、HAAG社が新たに発売したスリットランプ「Elala900」です。
従来の評価の高い光学性能を受け継ぎながら、操作性やワークフローを大きく刷新したこの新モデルは、今後の臨床において大きな存在感を放つこと間違いありません。
Elala900とは？
「Elala900」は、HAAG社が開発した最新のスリットランプで、従来のアナログ操作を一新し、主要な機能を電動化して手元で完結できるように設計されています。
従来の「見え味」を損なわず、操作性・効率性を格段に高めた点が最大の特徴です。
眼科診療の現場で「診断の質」と「検査のスピード」を両立させることを目的としています。
Elala900のテクニカルデータ
| モデル | Elala900 |
| 形状 | |
| 変倍形式 | 電磁制御 |
| バックグラウンド照明 | |
| 接眼レンズレンズ性能比較 | 12.5倍 |
| 総合倍率 | 6.3X,10X,16X,25X,40X |
| 上下動方式 | 電動方式 |
| ランプフィルター | RGB |
| 光源 | Pタイプ光源(プロジェクター構造) |
光源をLEDからPタイプに変えることで高輝度かつ均一性の高い見え味を実現します。
→［スリットランプ徹底比較｜眼科医療現場に最適な細隙 灯顕微鏡の選び方］
Elala900のおすすめポイント
- HAAG伝統の光学系
さらに世界的に評価の高いHAAGの光学システムを継承。Pタイプ光源採用により鮮明で安定した観察が可能です。 - 検査項目に応じたプリセット機能
観察条件をプリセットとして呼び出せるため、日常業務の効率化に直結。 - 色温度の変更が可能なプロジェクター照明
病変や検査目的に応じて色温度を切り替えることで、観察の幅をさらに広げます。 - デュアルカメラで3D録画に対応
立体的な映像記録が可能になり、教育・研究用途でも活用の幅が広がります。
まとめ
「Elala900」は、HAAG社の伝統的な光学性能を基盤としながら、電動化やプリセット機能などの新機能を搭載することで、診療現場に新たな可能性をもたらすスリットランプです。
- 精度の高い診断を維持しつつ効率化したい
- 教育や記録用途でも活用したい
- 従来の光学性能を求めつつ最新技術を取り入れたい
といったニーズに応えることができるでしょう。
眼科医療の新しいスタンダードとして、今後の普及が期待されます。
