近年、新たなチューブシャントデバイスとしてポール緑内障インプラントが登場しました。
構造的にはアーメド クリアパスSTと近いコンセプトを持つとされており、同様の治療効果が期待されています。
本記事では、公開されている情報をもとに、両者の構造・スペックの違いを中心に整理します。
プレートとチューブの基本スペック比較
| モデル | ポール | ST250 | ST350 |
| 表面積 | – | 250㎟ | 350㎟ |
| プレート長 | 16.1mm | 16.70mm | 16.48mm |
| プレート幅 | 21.9mm | 18.47mm | 30.47mm |
| チューブ径 | 内径:0.127mm 外径:0.457mm | 同左 | 同左 |
現時点では、チューブ径や材質、プレート形状などについては、アーメド クリアパスSTの方が情報開示が進んでいる印象があります。
一方、ポール緑内障インプラントはカタログ上で明示されていない項目も多く、詳細な構造比較には限界があります。
主な構造の違い
プレートサイズの違い
プレート表面積は、術後眼圧コントロールや長期成績に関わる重要な要素のひとつです。
- アーメド クリアパスST
- 表面積:350㎟ または 250㎟
- 症例や眼球サイズに応じて選択可能
- ポール緑内障インプラント
- 表面積:約 280㎟ 程度
(※当ブログ独自の計算方法による推定値)
数値上は、アーメド クリアパスSTの中間的なサイズに位置づけられるプレート面積と考えられます。
その他の構造要素について
以下の点については、現時点で公式資料からは明確な情報が得られていません。
- チューブの全長・内径
- リップコード(結紮糸)の付属有無
- プレートの厚み・柔軟性
- 手術手技上の細かな工夫点
これらは実際の使用感や術者評価に大きく影響する要素であり、今後の情報公開や国内使用経験の蓄積が待たれる部分です。
まとめ
ポール緑内障インプラントは、
- アーメド クリアパスSTに近い構造コンセプト
- 中間的なプレートサイズ(約280㎟)
- 海外での良好な臨床成績
といった点が特徴の製品と考えられます。
一方で、チューブ長やプレート厚など、カタログでは不明な情報が多いのも事実です。
今後、日本国内での導入実績や有効性、安全性に関するデータがどのように示されていくのかが注目されます。
緑内障チューブシャント治療における新たな選択肢のひとつとして、引き続き情報を追っていきたいところです。
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