こんにちは、Mashio_Uです。
久しぶりに本業の勉強内容です。
AMO社から新しい多焦点眼内レンズOdyssey(オデッセイ)の登場です。
テクニカルデータは前のSynergy(シナジー)と同じなので何が違うのか気になっておりました。
シナジーに続き、相変わらず加入度数のデータがブラックボックスの連続焦点型だそうです。
ただ、ホットスポットは違うようでテクニカルデータが同じだから同じような物というわけでも無いようです。
AMO社 テクニスオデッセイVB Simplicity
モデル | DRN00V・DRT150~375(トーリック) |
光学部 | 回折型 |
加入度数:IOL面 | 設定なし |
加入度数:角膜面 | 設定なし |
全長 | 13.0mm |
光学部径 | 6.0mm |
度数範囲 | +5.0D~+28.0D(0.5D Step) |
A定数(カタログ値) | 118.8(超音波)/119.3(光学式) |
材質 | 紫外線・紫色光吸収剤含有アクリルーメタクリル架橋共重合体 |
インジェクター カートリッジ | プリセット(一体型) |
特徴
データがシナジーとほとんど変わりませんが、シナジーや他の多焦点眼内レンズとは構造上違うポイントがあります。
回折構造のエッジデザインについて
他の多焦点眼内レンズに比べて回折部分が丸みを帯びております。
この構造がハローグレアの低減に影響するらしいですが、あくまで構造上のお話です。
他のレンズには見られない構造なので実際の見え味が気になるところです。
回折構造の大きさについて
回折型の多焦点眼内レンズは特有のギザギザ部分がシナジーに比べて小さく設計されています。
これによって加入度数は少し弱くなりますが、ハローグレアの低減に貢献しているようです。
あくまで構造上のお話です。
残余屈折について
オデッセイは残余屈折に対する高い耐性を謳っています。
構造上の要因については触れられていませんが、多焦点眼内レンズでは重要なポイントなので術後評価が良いといいなと思います。
おわり
多焦点眼内レンズ特有のメリットやデメリットはもちろんあります。
まだまだ発展途上の分野なのでどんどん新しいものが発売されます。
進化し続けるこの分野は他の物品と比較するのが楽しいところです。
回折構造のエッジがハローグレアを生み出すなら丸くすれば。
と思ってはいましたが実現していてびっくりです。
海外同時発売のようで、まだあまりデータのない商品ですが、期待です。