眼科開業時に必ず導入する機器のひとつがレフケラトメーターです。
近年では、従来別々だったトノメーター(眼圧計)やパキメーター(角膜厚測定)の機能を1台にまとめた「4in1モデル」が主流になりつつあります。
本記事では、主要3メーカー(トプコン・トーメー・ニデック)のレフ/ケラト/トノ/パキ一体型モデルを比較し、それぞれの特徴・選び方のポイントを整理しました。
購入の際の参考にしていただければ幸いです。
この記事はこんな方におすすめ
- ご開業を検討されている眼科の先生
- レフケラトメーターの買い替えを検討中の先生
- 新規導入にあたり、各メーカーの特徴を知りたい方
レフケラトメーター選定時のチェックポイント
複合機を導入する際は、以下のポイントを押さえておくと失敗しません。
- レフケラトメーターとトノメーターが一体化しても業務効率が落ちないか
- トポグラフィー機能を付けるべきかどうか
- ジョイスティック操作が必要か
- 電子カルテとの連携に問題がないか
- 設置スペース・導線上の制約を満たすか
主要メーカー別 比較
トプコン社|オートケラトレフラクトトノメーター TRK-2P

- レフ/ケラト/トノ/パキの4in1検査機器
- タッチパネル操作による直感的な測定
- タッチパネルの向きを回転でき、壁付け設置も可能
- ジョイスティック非搭載(完全自動測定)
- 同社製の電子カルテとの親和性が高い
ポイント:
タッチパネルの可動性により、設置の自由度が高い点が魅力です。
壁際設置ができるため、省スペース開業にも向いています。
トーメー社|マルチファンクションレフラクトメーター MR-6000

- レフ/ケラト/トノ/パキに加え、トポグラフィー機能を搭載
- タッチパネル+ジョイスティックで操作性が高い
- 左右眼の自動切り替え・フルオート測定対応
- トポグラフィー付きモデルとしてはコンパクト設計
実際の評価:
・多機能だが上部がやや大きく、患者の視認性がやや劣る。
・将来的にトポグラフィーを使う可能性があり、この機種を選定した。
ポイント:
トポグラフィーを後付けするより初期導入で組み込む方がコスパが良いため、
先を見据えた開業プランにおすすめの1台です。
→[ドライアイ検査ができるレフケラとは?5in1の最新機種をご紹介]
ニデック社|オートレフ/トノ/パキメーター TONOREFⅢ Plus

- レフ/ケラト/トノ/パキの4in1に加え、アコモドメータ機能+円錐角膜スクリーニング機能を搭載
- タッチパネル+ジョイスティック操作対応
- 同社電子カルテとの連携性が高い
実際の評価:
・以前からニデック製を使っており、操作感がわかりやすい。
・スタッフにも馴染みがあり、教育コストが低い。
ポイント:
国内シェアが高く、操作の慣れ・サポート体制の面で安心感があります。
トラブル対応やスタッフ教育の手間を減らしたい施設に適しています。
→[【最新機能まとめ】ニデック社TONOREFⅢPlusとは?レフ・ケラト・トノ・アコモ測定が1台で完結!]
比較まとめ
| メーカー | 主な特徴 | 操作方式 | 特徴的機能 |
|---|---|---|---|
| トプコン | 壁付け可能、省スペース | タッチ操作のみ | ジョイスティックなし |
| トーメー | トポ付き多機能型 | タッチ+ジョイスティック | トポグラフィー搭載 |
| ニデック | 普及率が高く信頼性◎ | タッチ+ジョイスティック | アコモ+円錐角膜機能 |
4in1モデルは、
・検査効率の向上
・検査室の省スペース化
・メンテナンスや連携の一元化
といった点で今後ますます導入が進むと考えられます。
開業予定や買い替えのタイミングで、一体型モデルを選択肢に加えるのが現実的な選択です。
関連リンク
まとめ
レフ/ケラト/トノ/パキを1台で完結できる時代。
限られたスペースと人員で最大の効率を出すために、
「4in1レフケラトメーター」は今後の開業・運営の新スタンダードになっていくでしょう。

