この記事は以下のような方におすすめです
- 白内障手術で使用される虹彩拡張用デバイスについて知りたい方
 - 現在使用中のデバイスに使いにくさを感じている方
 
虹彩拡張デバイス(エキスパンダー系)は、すべての白内障手術で必要となるわけではありませんが、特定の症例では安全な手術を行うために欠かせない存在です。
本記事では、代表的な3製品を「最小販売単位」「再滅菌の可否」「付属品の有無」「関連商品」などの観点から比較・整理しました。
比較のポイント
- 最小販売単位
 - 再滅菌の可否
 - 付属品の有無
 - 関連商品の有無
 
mst(エムエスティー)社:マリュージンリング2.0(MAL-1006 / MAL-1007)

| 製品番号 | MAL-1006 / MAL-1007 | 
|---|---|
| サイズ | 6.25mm / 7.0mm | 
| 最小販売単位 | 6本/箱 | 
| 再滅菌 | 不可 | 
| 付属品 | インジェクター付属 | 
| 関連商品 | マリュージンリングマニュピュレーター(MAL-1005) | 
リングサイズが選べる点が特徴で、症例に応じた拡張が可能。剛性があり、しっかりと虹彩を保持できます。
関連商品のマニュピュレーター(MAL-1005)は再滅菌可能です。
はんだや社:アイリスフックAdvance(HS-2766B)

| 製品番号 | HS-2766B | 
|---|---|
| 最小販売単位 | 5個/箱(1症例分) | 
| 再滅菌 | 不可 | 
| 付属品 | なし | 
| 関連商品 | なし | 
長年使用されている定番製品で、多くの術者にとって扱いやすい設計。
1症例分から購入可能なため、無駄が出にくい点も利点です。
BVI(ビーバービジテック)社:I-Ring Pupil Expander

| 製品名 | I-Ring Pupil Expander | 
|---|---|
| 最小販売単位 | 1本/箱 | 
| 再滅菌 | 不可 | 
| 付属品 | インジェクター付属 | 
| 関連商品 | なし | 
柔軟性の高い素材で作られており、操作性が高い設計。
1本単位での購入が可能なため、使用頻度の少ない施設にも適しています。
製品比較まとめ
| メーカー | 製品名 | 再滅菌 | 最小販売単位 | サイズ選択 | 主な特徴 | 
|---|---|---|---|---|---|
| mst | マリュージンリング2.0 | 不可 | 6本/箱 | 6.25 / 7.0mm | 剛性あり・サイズ選択可能 | 
| はんだや | アイリスフックAdvance | 不可 | 5個/箱(1症例分) | 単一サイズ | 定番品・必要最小限購入可 | 
| BVI | I-Ring | 不可 | 1本/箱 | 単一サイズ | 柔らかい素材・操作性良好 | 
総評
虹彩拡張用デバイスの選択には、症例の難易度や術者の好み、施設の在庫方針などが影響します。
サイズの選択肢や剛性の違い、最小販売単位の違いなどを踏まえて、適切なデバイス選定を行うことが求められます。
