白内障手術で使用するカプセルテンションリング(CTR)と、その操作を補助するインジェクターを比較します。CTRは毎回使用するわけではありませんが、術中の水晶体嚢の安定性を確保するため、準備しておきたい器具の一つです。ここでは、CTRの特徴とインジェクターの違いを整理します。
CTRの基本情報

HOYA社からは以下の2タイプが発売されています。
| 型番 | タイプ | 全長 | 幅 |
|---|---|---|---|
| CTR130A0 | 縫着ホック無 | 13.0mm | 0.18mm |
| CTR130A2 | 縫着ホック有 | 13.0mm | 0.18mm |
- 縫着用ホックの有無でタイプが異なります。
- 近く、プリセットタイプのCTRも発売予定です。
インジェクターの比較
CTRをより安全・スムーズに挿入するためのインジェクターを整理しました。

| メーカー | 製品名 | 使用方法 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ASICO社 | 下分氏スパイラルCTRインジェクター AE-4777 | CTR本体の2つのアイレットを2つのフックに引っかける | 2つのフックは鈎なし形状で、両方のアイレットを1本でコントロール可能 |
| ゴイダー社 | CTRインジェクター18G G-32960 | CTRのアイレットをフックに引っかけ、もう片方のアイレットを別の器具で操作 | 専用「小堀氏CTRガイドSpiral法用」と併用で操作性向上。フックに鈎なし |
選択ポイント
- アイレットの操作方法
先行アイレットをどうコントロールするかで、インジェクターの選択が変わります。 - 使用器具の数
下分氏スパイラルインジェクターは1本で両方のアイレットを操作可能ですが、ゴイダー社製は別の器具を併用する必要があります。 - 水晶体嚢への負担
CTRは術中に嚢に負担をかけないことが重要です。プリセットタイプのCTRも登場していますが、後方アイレットのフックがないため操作方法の違いを理解しておく必要があります。
CTR用インジェクターは、術者の好みや操作のしやすさ、患者の安全性に直結するため、導入前に特徴を比較しておくことをおすすめします。
今回は、CTR用のインジェクターについてです。
毎回必要なわけではないCTR。
しかし、白内障の手術に対応する場合、常に準備しておきたいものの一つです。
0.5ミリ先 
