今回はディスポーザブルのスリットナイフを比較します。
スリットナイフは、白内障手術において
器具や眼内レンズ(IOL)の挿入ポートとなるメイン創口を作成するためのデバイスです。
メインポートサイズは
- 使用する IOLインジェクター
- 術式(小切開 / 通常切開)
- 術者の好み
などによって選択されることが多く、ナイフのサイズ展開や刃の形状が重要な検討ポイントになります。
本記事では以下のメーカーを比較します。
- カイ社
- フェザー社
- マニー社
主な検討ポイントは以下の通りです。
- サイズ展開
- 刃の形状・特徴
- 手技特化モデルの有無
※メーカー五十音順で紹介します。
カイ社
引用:カイインダストリーズ株式会社 ホームページ
カイ社のスリットナイフは、標準タイプから術式特化モデルまでラインナップが非常に豊富です。
スタンダードタイプ
| 名称 | 型番 | サイズ | アングル | 柄の色 | 特徴 | 入数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スリットナイフ | SLU-xxAGF | 1.3〜3.2mm | 45° | 水色 | 基本モデル | 5本/箱 |
| スリットナイフ パラレルサイド | SLP-xx | 2.0 / 2.2 / 2.4 / 2.8mm | 45° | 水色 | 側面に刃がなく創口拡張を防ぐ | 5本/箱 |
| クリアコーニアルナイフ | CCR-xxAGF | 1.8〜3.2mm | 45° | 水色 | SLUより刃先が2mm短い | 5本/箱 |
| 匠創スリットナイフ | SLxx | 1.8〜3.0mm | 45° | 青 | 刃先1.5mm・2.0mmラインあり | 5本/箱 |
カイ社スタンダードモデルの特徴
カイ社の標準モデルは
- 幅広いサイズ展開
- 複数の刃形状
が特徴です。
特にパラレルサイドモデルでは、
ナイフ側面に刃がない構造となっており、引き抜き時の創口拡張を抑える設計になっています。
手技特化タイプ
| 名称 | 型番 | サイズ | アングル | 柄の色 | 特徴 | 入数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| KKMナイフ | KKM-xxM | 1.8 / 2.0 / 2.2 / 2.4 / 2.75mm | 45° | 水色 | 刃先鈍角 / サイズ位置ライン | 5本/箱 |
| 強角膜一面切開ナイフ | KMU-xxM | 2.0 / 2.2 / 2.4 / 2.5 / 2.8 / 3.0mm | 45° | 水色 | 釣鐘型形状 | 5本/箱 |
| スリットナイフ トリプルカット | SLT-xx | 2.4 / 2.65 / 2.8 / 3.0mm | 45° | 水色 | 裏面研磨でドーム状創口形成 | 5本/箱 |
手技特化モデルの特徴
カイ社には、特定の手技を想定したスリットナイフも用意されています。
特徴として
- 刃先角度の工夫
- 創口形状をコントロールする設計
- サイズラインの視認性
などがあり、術式によって選択される場合があります。
また、刃に比較的厚みがある設計もメーカーの特徴のひとつとされています。
フェザー社
引用:株式会社イナミ ホームページ
| 名称 | 型番 | サイズ | アングル | 柄の色 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| スリットナイフ | P-06xxBUC | 1.4〜3.2mm | 45° | 緑 | 基本モデル |
| スリットナイフ 06シリーズ ライン入り | P-06xxBUCL | 2.2 / 2.4mm | 45° | 緑 | 1.5mm / 2.0mmライン |
フェザー社の特徴
フェザー社のスリットナイフは、比較的シンプルなラインナップとなっています。
特徴
- 基本的なスリットナイフ形状
- 刃先ライン付きモデルあり
刃の形状は、カイ社のクリアコーニアルナイフに近い設計とされています。
サイズ展開やライン有無を比較して選択する形になります。
マニー社
| 名称 | 型番 | サイズ | アングル | 柄の色 | 特徴 | 入数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スリットナイフ(アングル付) | MSLxx | 1.0〜3.5mm | 45° | 赤 | 基本モデル | 6本/箱 |
| スリットナイフ(ショートヘッド) | MSLxxSH | 2.0〜3.0mm | 45° | 赤 | 刃先短縮 | 6本/箱 |
| スリットナイフ(アングル無し) | MSSxx | 1.0 / 2.8 / 3.0mm | 0° | 赤 | ストレートタイプ | 6本/箱 |
マニー社の特徴
マニー社のスリットナイフは、非常に豊富なサイズ展開が特徴です。
主なポイント
- 1.0mm〜3.5mmまでの幅広いサイズ
- ショートヘッドモデル
- アングル無しモデル
刃先長は
- 2.4mm以下:6mm
- 2.5mm以上:7mm
となっています。
また、臨床現場では切れ味の評価が高いメーカーとして知られています。
まとめ
ディスポスリットナイフは、メインポート形成の精度に直結する器具です。
主な比較ポイントは以下の通りです。
- サイズ展開
- 刃の形状
- 刃先ライン
- アングル形状
メーカーごとの特徴は以下の通りです。
- カイ社:ラインナップが非常に豊富、手技特化モデルあり
- フェザー社:シンプルな構成、標準的形状
- マニー社:サイズ展開が豊富、切れ味の評価が高い
術者の手技や使用するIOLインジェクターに合わせて、
適切なサイズと形状を選択することが重要といえるでしょう。
今回は、スリットナイフを比較します。
今回は白内障手術の際、器具や眼内レンズの入口となるメインポート作成用のデバイスです。
使用する器具や手技により使用するサイズが異なることが多いです。
0.5ミリ先 
