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バックフラッシュニードル(25G)を徹底比較|機能別に見る特徴と選び方のポイント

硝子体手術で使用されるバックフラッシュニードル(25G)は、変わり映えのしない印象から、つい過去に使った製品を選びがちです。

しかし、実際に手に取って使用してみると、カタログスペックや外観では読み取れない操作感や工夫に気づくことも多く、非常に奥の深い分野です。

本記事では、そんなバックフラッシュニードルの中から25G対応製品をピックアップし、機能別(スタンダードタイプ/先端収納タイプ)に分けて特徴を比較します。

バックフラッシュニードルとは?

バックフラッシュニードルとは、先端にシリコンチップを備えた吸引用のカニューレであり、硝子体手術において網膜付近の吸引を安全に行うために使用されます。

シリコン製のソフトチップが網膜を保護し、術中の安全性を高める重要なツールの一つです。

スタンダードタイプの製品一覧と特徴

メーカー品名型番特徴
Alcon25GアドバンストバックフラッシュDSP(ソフトチップ)337.84標準的で扱いやすい
DORCディスポバックフラッシュニードル(ハイボリューム型)ソフトチップ アスピレーションAU-2281STD05Sブラッシュチップもラインナップ
BVIバックフラッシュ ブラッシュ アスピレーションチューリング付BF25.D02
ボルテックスDSP25Gバックフラッシュアスピレーションチュービング付きVS0270.25留め具付きで微調整に対応
MedOneバックフラッシュカニューレ25G 0.75mmソフトチップ ライン付3296細軸仕様で繊細な操作に対応

先端収納タイプの製品一覧と特徴

メーカー品名型番特徴
BVIバックフラッシュ ブラッシュ先端収納型 アスピレーションチューリング付BF25.D05収納機構でチップ外れ防止
ボルテックスDSP25Gバックフラッシュ先端収納アスピレーションチュービング付きVS0275.25留め具&スプリング機構で安全性向上
MedOneエクステンダブルチップカニューレ25G 7mmソフトチップ Active32987mmロングチップ、1.5mmブラッシュチップも展開

選定時のチェックポイント

  • 操作性と吸引効率のバランス
  • 網膜への安全性(チップ素材・長さ)
  • 先端収納機能の有無
  • 手術スタイルや術者の好みに合った仕様か

まとめ

バックフラッシュニードル(25G)は、一見似たようなラインナップに見えても、細かな仕様の違いが操作性や安全性に大きな影響を及ぼします。

日々進化する硝子体手術の現場では、使用感を知り、選び抜く目が求められます。

ぜひ、ご自身の術式や症例に合った一本を選定する際の参考にしてみてください。

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