今回は、痛みを軽減する工夫を凝らした光凝固装置(閾値下レーザー)を比較します。
グリーンレーザーは痛みが少ないですが、白内障の混濁は透過しにくい
イエローレーザーは混濁透過性が高いですが、照射時の痛みがあります。
この両者の特性を踏まえ、低侵襲タイプのイエローレーザー装置が登場しました。
線維柱帯形成にも対応可能で、より安全で患者負担の少ないレーザー治療が可能です。
閾値下レーザー導入時の検討ポイント
- 低侵襲をどう実現しているか
- 照射と休止を高速で繰り返す「マイクロパルス/Subliminal」
- Endpoint Managementによる照射強度制御
- パターンスキャン機能の有無
- 線維柱帯形成(MLT / PSLT)対応
- 既存設備との互換性
イリデックス社
ピュアイエロー・レーザー光凝固装置 IQ577

引用:トプコンメディカルジャパン株式会社
- レーザー波長:577nm (Yellow)
- 閾値下光凝固:マイクロパルス方式
- 線維柱帯形成:MLT対応
- パターンスキャン:可能
解説:
マイクロパルス方式はレーザー照射と休止を光速で繰り返すことで、患者が痛みを感じにくい設計です。
トプコン社取り扱いで、既存のYAGレーザーとの連携は不可ですが、低侵襲治療を重視する施設に適しています。
エレックス(カンテル)社
Easyret マルチスポットレーザシステム

引用:Qantel medical
- レーザー波長:577nm (Yellow)
- 閾値下光凝固:Subliminalテクノロジー
- 線維柱帯形成:MLT対応
- パターンスキャン:可能
- スリットランプ:ハーグ/ツァイスタイプから選択
解説:
Subliminalテクノロジーはマイクロパルスと仕組みは同じです。
スリットランプ形状の選択肢があり、ユーザビリティを重視する施設向けです。
トプコン社
PASCAL Synthesis

引用:トプコンメディカルジャパン
- レーザー波長:532nm (Green) / 577nm (Yellow) / 638nm (Red)
- 閾値下光凝固:Endpoint Management方式
- 線維柱帯形成:PSLT対応
- パターンスキャン:可能
- スリットランプ:SL-PA04独自方式
解説:
マルチカラーレーザー + 閾値下光凝固 + パターンスキャン + パターン線維柱帯形成
と、他装置ではできない組み合わせが特徴です。
Endpoint Managementはマイクロパルスと異なる制御方式で、組織へのダメージを最小化します。
まとめ
- 閾値下レーザーは、痛み軽減と線維柱帯形成に対応した低侵襲型のイエローレーザー装置です。
- 主な選定ポイントは
- マイクロパルス/Subliminal/Endpoint Management
- パターンスキャンの有無
- 線維柱帯形成対応
- 導入施設の設備構成に応じて、IQ577 / Easyret / PASCAL Synthesisを選択可能
0.5ミリ先 
