こんにちは、Mashio_Uです。
たまには本業の内容です。
最近また人気が再燃しているカシア2です。
カシア2自体は元々人気商品な上、機能性や普及率を考えると唯一無二と言える器械なのですが、とにかく導入コストが高い。
そして、器械の性質上基本的な採算は合わず、より精密な検査をすることでより良い手術の結果を得ようとする場合にあると良い器械です。
個人的には防御的な性質の器械だなと思います。
そんなカシア2、表示できる解析結果が多すぎて、現在の電子カルテシステムではちょっと勿体無いなと思うほどです。
たくさんのデータを取得できるカシア2ですが、根本的には前眼部OCTであり、様々な角度から前眼部の解析を行う器械です。
コストとしては、
D274-2 前眼部三次元画像解析 265点
が該当します。
今思いましたがこの器械、トポグラフィーも撮影していますね。
よく使われるのは白内障の術前術後検査、ICLサイジング、全周隅角解析あたりでしょうか。
白内障の術前術後検査について
術前は角膜前後面の形状をマップで確認できるので、不正乱視の有無の判断に役立ちます。
術後はIOLの眼の中での状態を正確に確認できます。
CASIA2からCASIA2Advanceになり、前眼部画像がカラーになりましたが、それだけではなく眼内のIOLのトーリックマーカーを判別できるようになりました。
最初の頃、このアップデートの意味はよくわかりませんでしたが、白内障の術後に再度軸合わせができ状況を判別できるのは良い機能に思えます。
ICLサイジングについて
ICLの術前検査で精密なサイズ選定に利用する機能です。
ICLの取り扱いを始めるにあたり、カシアを購入する理由となっており最近注目の機能です。
最近屈折矯正手術講習会が秋開催もあることが掲示されておりました。
ICLの取り扱いを始めるご施設が増えすぎて、ICLメーカーさんの準備が追いつかないそうですので、講習会が開催されて何よりです。
全周隅角解析STAR360°について
隅角の状況を全方位、一画面で確認できる他、隅角の閉塞具合を器械的に確認することができます。
閉塞具合の数値についてはあくまで診断サポートの機能ですが、一画面で見られるというのが現在の電子カルテシステムに配慮していていいと思います。
おわり
この器械に関してはいつまでも勉強不足感が拭えません。
いつの間にかアップデートしていることもありますし、最新の流行にマッチしがちで新しい手技を増やすたびに欲しくなります。
ICLの準備がスムーズに行くといいなと思います。