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CASIA2の解析機能と出力データ一覧|白内障・角膜・緑内障・ICLを網羅する前眼部OCT

トーメー社の前眼部OCT「CASIA2 Advance」は、角膜・白内障・緑内障・ICLなど多領域に対応した解析アプリケーションを搭載し、診療のさまざまな場面で活用されています。

本記事では、電子カルテ連携やPDF出力で得られる各種データを無駄なく活用するため、CASIA2で出力できる主なアプリケーションとデータセットの特徴を分野ごとに整理しました。

電子カルテ側で表示できるPDFの種類は初期設定に依存していることも多く、あとから「あのデータも出せるのに知らなかった」というケースも少なくありません。

ぜひ本記事を参考に、現場での活用にお役立てください。

CASIA2とは

CASIA2 Advanceは、トーメー社が開発した前眼部OCTです。

初代CASIAから進化を遂げ、現在は断層画像だけでなく、多彩な解析結果を取得できることから、多くの眼科で日常診療の要となっています。

CASIA2Advanceの詳細はこちら→[前眼部OCT「CASIA2 Advance」の検査項目と表示結果を徹底解説|白内障・ICLに強い理由とは?

分野別アプリケーション一覧と出力項目まとめ

【白内障関連】

白内障術前検査

不正乱視や前房深度など、トーリック眼内レンズや多焦点眼内レンズ選定に必要なパラメータを一括表示。

→ [白内障術前検査におけるCASIA2 Advanceの活用]

白内障術後検査

術前後の比較データや乱視の変化、トーリックマーカーの位置評価が可能。

→ [白内障術後検査の詳細はこちら]

トポグラフィー

角膜前面・後面の形状解析に対応。後面トポグラフィーも標準搭載。

→ [CASIA2の角膜トポグラフィー解析とは?前面・後面・前後面マップの違いと出力パラメータを解説]

フーリエ解析

前面・後面・全体の不正乱視を視覚化する15枚のマップで、手術前の詳細評価が可能。

→ [【CASIA2 Advance】角膜フーリエ解析とは?15枚のマップでわかる角膜形状の不規則性]

2D解析(白内障含む)

断層画像による構造観察。前房やレンズの状態もチェック可能。

→ [2D解析の詳細はこちら]

サンプル比較

任意の過去データと比較し、術後評価や経時変化を視覚的に提示。

→ [サンプル比較の詳細はこちら]

【角膜関連】

エクタジアスクリーニング

円錐角膜の早期診断や疑い例のスクリーニングに活用。

→ [CASIA2のエクタジアスクリーニングとは?円錐角膜を見逃さないOCT解析の特徴を解説]

トポグラフィー・フーリエ解析・2D解析・サンプル比較(※白内障と共通)

角膜疾患にも汎用される解析項目です。

→ [角膜関連のまとめはこちら]

【緑内障関連】

STAR Analysis・隅角360°

全周32断面の隅角画像から、隅角の開大度合いを自動計測・可視化。

→ [STAR Analysisの詳細はこちら]

Angle

濾過胞(ブレブ)の評価用モード。別撮影で対応。

→ [Angleの詳細はこちら]

2D解析・サンプル比較(※他分野と共通)

視神経乳頭や前房深度の評価にも使用可能。

→ [緑内障関連のまとめはこちら]

【ICL関連】

ICLサイジング

別撮影により、ICLサイズの自動計算を行う専用アプリケーション。

→ [ICLサイジングの詳細はこちら]

出力PDFと電子カルテ連携のポイント

CASIA2では、各アプリケーションごとに専用フォーマットのPDFが出力可能です。

電子カルテとの連携時には、表示されるPDFの種類が設定済みのテンプレートに依存するため、本来出力できる項目が表示されていないこともあります。

院内で「このデータも見られるようにしたい」と思った場合は、トーメーのサポートや販売業者に相談することで出力テンプレートの追加や変更が可能です。

まとめ

  • CASIA2 Advanceは、多機能な前眼部OCTで、白内障・角膜・緑内障・ICLと幅広い分野をカバー。
  • アプリケーションによって出力されるPDFテンプレートは豊富だが、電子カルテとの連携では設定に注意が必要。
  • 本記事をブックマークして、必要な解析データの確認・活用にご活用ください。

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