ローパワー(+5.0D以下)とハイパワー(+31.0D以上)の眼内レンズ比較と性能の違い

眼内レンズは白内障手術や屈折矯正手術に欠かせない医療機器であり、視力回復に重要な役割を果たします。

この記事では、ローパワーとハイパワー眼内レンズのデータを比較し、性能を徹底的に分析します。

ローパワー・ハイパワーの眼内レンズとは?

主要な眼内レンズは+6.0D〜+30.0Dの範囲で製造されることが多く、多くの場合この範囲で白内障の治療が可能です。

しかし、中には遠視や近視が強すぎる患者さんもいらっしゃいます。

そんな時に必要になるのが、今回のローパワー(+5.0D以下)・ハイパワー(+30.0D以上)の眼内レンズです。

ローパワー(+5.0D以下)対応の眼内レンズを比較

メーカーモデル名パワー範囲プリセット特徴
アルコンMN60MA-5.0D〜+5.0D×3ピース
興和AN6MA-7.0D〜+5.0D×3ピース
HOYAYA-60BB-7.0D〜+5.0D×3ピース
ニデックNSP-2
NP-1
NP-1C
+1.0D〜+30.0D⚪︎1ピース
ニデックN4-18YG+1.0D〜+30.0D×3ピース

アルコン社 MN60MA

MN60MAは0Dを含むローパワーの範囲に対応しています。

モデルMN60MA
パワー範囲-5.0D〜+5.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)118.9
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:モナークⅡハンドピース(リユース)
カートリッジ:Aカートリッジ(ディスポ)
光学部特徴メニスカス・3ピース・着色
推奨創口幅約3.5mm〜
MN60MAレンズデータ

興和社 アバンシィAN6MA

アバンシィAN6MAはインジェクターとしてメドショットだけを用意すれば良い点でわかりやすいです。

引用:興和株式会社 ホームページ

※画像から公式ページを確認できます。

モデルAN6MA
パワー範囲-7.0D〜+5.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)116.9
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:メドショット(ディスポ)
光学部特徴メニスカス・非球面・3ピース・着色
推奨創口幅強角膜2.8mm・角膜3.0.mm
AN6KAレンズデータ

HOYA社 AF-1 YA-60BB

AF-1 YA-60BBはアバンシィ同様-7.0Dまで対応可能です。

※画像から公式ページを確認できます。

モデルYA-60BB
パワー範囲-7.0D〜+5.0D(1.0Dstep)
全長12.5mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)118.7
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:HOYA-IS(リユース)
カートリッジ:Type-C1(ディスポ)
光学部特徴レンズ形状は度数範囲により異なる・3ピース・着色
ノズル外径2.13mm
YA-60BBレンズデータ

ニデック社 ネックスロード NSP-2

ネックスロード NSP-2は+1.0D〜と範囲は狭いですが、プリセットかつワンピースレンズのため使いやすいです。

引用:株式会社ニデック ホームページ

※画像から公式ページを確認できます。

モデルNSP-2
パワー範囲+1.0D〜+5.0D(1.0Dstep)
+5.5D〜+27.0D(0.5Dstep)
+27.0D〜+30.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)119.1
インジェクター
カートリッジ
プリセット
材質着色疎水性軟質アクリル樹脂
挿入方法プッシュ
推奨創口幅
ネックスロードレンズデータ

ニデック社 ネックスロード NP-1/NP-1C

ネックスロード NP-1/NP-1Cは同社のNSP-2と比べ、ループの長さとプランジャー形状が異なります。

また、クリアの販売があるのも嬉しいところです。

引用:株式会社ニデック ホームページ

※画像から公式ページを確認できます。

モデルNP-1NP-1C
パワー範囲1.0D~5.0D(1.0Dstep)
5.0D~27.0D(0.5Dstep)
27.0~30.0D(1.0Dstep)
1.0D~5.0D(1.0Dstep)
5.0D~27.0D(0.5Dstep)
27.0~30.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm13.0mm
光学部径6.0mm6.0mm
A定数(カタログ値)119.1119.1
レンズ色着色非着色
材質着色疎水性軟質アクリル樹脂着色疎水性軟質アクリル樹脂
インジェクター
カートリッジ
プリセットプリセット
NP-1/NP-1Cレンズデータ

ニデック社 Nex-Acri AA Aktis N4-18YG

Nex-Acri AA Aktis N4-18YGは同社のワンピースレンズで事足りることが増え、出番が減りつつあります。

引用:株式会社ニデック ホームページ

※画像から公式ページを確認できます。

モデルN4-18YG
パワー範囲+1.0D〜+10.0D(1.0Dstep)
+10.0D〜+27.0D(0.5Dstep)
+27.0D〜+30.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)118.4
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:IJ-2ハンドピース(リユース)
カートリッジ:Type3Cカートリッジ(ディスポ)
光学部特徴非球面・3ピース・着色
ノズル外径
N4-18YGレンズデータ

ハイパワー(+31.0D以上)対応の眼内レンズを比較

メーカーモデル名パワー範囲プリセット特徴
アルコンSN60AT
SA60AT
+31.0D〜+34.0D×3ピース
HOYAYA-60BBR+31.0D〜40.0D×3ピース

アルコン社 SN60AT/SA60AT

SN60AT/SA60ATは31.0D以上のパワー範囲に対応できる上、クリアレンズの販売があります。

モデルSN60ATSA60AT
パワー範囲+31.0D〜+34.0D(1.0Dstep)+31.0D〜+34.0D(1.0Dstep)
全長13.0mm13.0mm
光学部径6.0mm6.0mm
A定数(カタログ値)118.4118.4
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:モナークⅡ〜Ⅲハンドピース(リユース)
カートリッジ:Bカートリッジ(ディスポ)
インジェクター:モナークⅡ〜Ⅲハンドピース(リユース)
カートリッジ:Bカートリッジ(ディスポ)
光学部特徴ハイコンベックス・前面凸・1ピース・着色ハイコンベックス・前面凸・1ピース・非着色
推奨創口幅約3.2mm〜約3.2mm〜
SN60AT・SA60ATレンズデータ

HOYA社 YA-60BBR

YA-60BBRは40.0Dまでの広いパワー範囲に対応できるのが素晴らしいです。

モデルYA-60BBR
パワー範囲+31.0D〜+40.0D(1.0Dstep)
全長12.5mm
光学部径6.0mm
A定数(カタログ値)118.4
インジェクター
カートリッジ
インジェクター:HOYA-IS(リユース)
カートリッジ:Type-C1(ディスポ)
光学部特徴球面・3ピース・着色
ノズル外径2.13mm
YA-60BBR

まとめ

ローパワー・ハイパワーの眼内レンズは選択肢が限られています。

この記事で紹介した眼内レンズのデータを参考にパワー範囲や必要な物品の確認に役立ててください。

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