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センチュリオンFMSパックの選び方|ナノ/ウルトラ/マイクロスリーブの違いと最適構成

国内で広く導入されているアルコン社のセンチュリオンは、FMSパック・USチップ・スリーブの組み合わせによって手術効率や安全性が大きく変化します。

導入時はメーカー担当者により標準構成が選定されることが多いですが、運用に慣れてくると物品の最適化によってさらなる効率向上が期待できます。

本記事では、センチュリオンのFMSパックについて、推奨創口幅ごとに特徴と選び方を整理し、臨床および現場運用の両面から解説します。


FMSパックとは?

センチュリオン専用の消耗品で、以下の構成で成り立っています。

  • 白内障手術用カセット
  • トレイアームカバー
  • USチップ
  • スリーブ

USチップには複数の形状があり、水晶体破砕効率や操作性に違いがあります。

また、スリーブは推奨創口幅に応じて選択する必要があり、不適切な選択はリークや創口拡張の原因となります。


推奨創口幅1.8mm〜(ナノスリーブ)

商品名型番特徴
アクティブFMSパック0.9mmナノスリーブ8065752183チップレスパック
アクティブFMSパック0.9mmナノスリーブ バランスドチップ30°8065752202標準の切れ味のチップ
アクティブFMSパック0.9mmナノスリーブ バランスドチップ45°8065752203高い切れ味のチップ
アクティブFMSパック0.9mmナノスリーブ ハイブリッドチップ45°8065753137安全性を高めたチップ

推奨創口幅2.4mm〜(ウルトラスリーブ)

商品名型番特徴
アクティブFMSパック0.9mmウルトラスリーブ8065752182チップレスパック
アクティブFMSパック0.9mmウルトラスリーブ バランスドチップ30°8065752200標準の切れ味のチップ(人気)
アクティブFMSパック0.9mmウルトラスリーブ バランスドチップ45°8065752201高い切れ味のチップ
アクティブFMSパック0.9mmウルトラスリーブ ハイブリッドチップ45°8065753135安全性を高めたチップ

眼内レンズごとの切開創について以下にまとめています。

白内障手術における推奨切開創サイズ一覧|眼内レンズ(IOL)メーカー別まとめ

推奨創口幅2.75mm〜(マイクロスリーブ)

商品名型番特徴
アクティブFMSパック0.9mmマイクロスリーブ8065752181チップレスパック
アクティブFMSパック0.9mmマイクロスリーブ バランスドチップ30°8065752917標準の切れ味のチップ
アクティブFMSパック0.9mmマイクロスリーブ バランスドチップ45°8065752918高い切れ味のチップ
アクティブFMSパック0.9mmマイクロスリーブ ハイブリッドチップ45°8065753159安全性を高めたチップ
アクティブFMSパック0.9mmマイクロスリーブ ミニチップ45°806575224520°曲のチップ

まとめ

センチュリオンのFMSパックは、スリーブとUSチップの組み合わせによって手術挙動が変化する重要な消耗品です。

導入時の標準構成に依存するだけでなく、術式や症例に応じて最適化することで、手術効率と安全性の両立が可能になります。

USチップの選択は特に重要で、以下のような使い分けが基本となります:

  • 30°バランスドチップ:操作性に優れた標準構成
  • 45°バランスドチップ:破砕効率を高めたい症例に適応
  • ハイブリッドチップ45°:後嚢保護など安全性を意識した設計
  • チップレスパック:好みのチップを選定する場合

また、スリーブは推奨創口幅に適合したものを選択することで、創口の安定性維持やリーク防止に直結します。

FMSパックは単なる付属品ではなく、術中パフォーマンスを規定する調整因子のひとつです。

現場のフィードバックをもとに構成を見直すことで、より安定した手術環境の構築につながります。

まずは現在使用しているFMSパックの構成を把握し、変更余地がないかを見直すことが最適化の第一歩です。

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