こんにちは、ましお.です。
今回はOCTと眼底カメラが一体になった器械について比較しています。
購入の際の参考にしていただければ幸いです。

今回の記事は次のような方におすすめです。
・ご開業を考えている眼科の先生。
・眼底カメラの買い替えを考えている眼科の先生。
・OCTや眼底カメラを購入検討しなくてはならず選択肢を知りたい方。
眼底カメラの診療報酬はOCTに内包されてしまい、OCTと眼底カメラを別に持つことはコスト面やスペース面に大きく影響します。
そのため今回はOCTと眼底カメラの一体型に絞って比較します。
検討のポイントをまとめてみました。
- OCT撮影方式のスウェプトソースかスペクトラルドメインどちらを選択するか。
- OCTーAを付けるかどうか。
- 眼底カメラの蛍光眼底撮影(FA・FAF・ICG)は必要かどうか。
※メーカー五十音順です。
もくじ
トプコン社 3次元眼底像撮影装置DRI OCT Triton Plus

特徴は下記の通りです。
- 撮影方式はスウェプトソースです。
- スキャンスピードは100000A-scan/秒です。
- OCTのスキャン範囲は縦横12×12mmです。
- 対面による撮影です。
デモのご評価をいただきました。
・検査結果の画質がとても綺麗。
・検査結果画像および解析結果の表示に少し時間がかかる。

画質が良く検査結果画像が見やすい良い器械です。
トプコン社 3次元眼底像撮影装置3D OCTー1(Type:Maestro2)

特徴は下記の通りです。
- 撮影方式はスペクトラルドメインです。
- スキャンスピードは50000A-scan/秒です。
- OCTのスキャン範囲は縦横9×12mmです。
- モニタ方向を変更でき設置場所を選びません。
- タッチディスプレイによる操作のためジョイスティックがありません。

タッチパネルによる細かい操作には慣れが必要そうです。とりあえずOCTが必要場合はぜひご検討ください。
ニデック社 眼底カメラ付き光干渉断層計RetinaScanDuo2

特徴は下記の通りです。
- 撮影方式はスペクトラルドメインです。
- スキャンスピードは70000A-scan/秒です。
- OCTのスキャン範囲は縦横9×12mmです。
- 対面による撮影です。
ご購入いただきました。
・ずっとOCTが欲しかったので、眼底カメラの調子が悪くなってきたタイミングで購入。

解析結果を両側1画面で確認出来るのが効率的で良いです。
【+α】ニデック社 共焦点走査型ダイオードレーザー検眼鏡MiranteSLO/OCTモデル
※このミランテは広角眼底カメラを搭載した器械なので単純比較はできませんが参考までに掲載しております。

特徴は下記の通りです。
- 眼内角163°の広角眼底カメラ機能を搭載しています。
- 撮影方式はスペクトラルドメインです。
- スキャンスピードは85000A-scan/秒です。
- OCTのスキャン範囲は縦横12×16.5mmです。
- 対面による撮影です。

広角眼底カメラはまだまだ採算が合いません。医師の負担軽減効果は高く素晴らしい器械なのは間違いありません。
節約アイデア
電子カルテを使用しない場合、OCTはレーザープリンターを使用します。
OCTの検査結果は大部分が真っ黒な画像なのでトナーの消費が激しいです。
レーザープリンター用のトナーは高価なので仕入金額は定期的に見直すと節約につながります。
ネットなどで購入する際にはプリンターの型番を必ず確認して間違いのないようにしてください。