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眼科開業医のための設備投資ガイド|リースと割賦の違いを理解して損をしない選択

眼科開業を控えている先生や、既に開業していて機器の更新を検討されている先生にとって、「リース」と「割賦」の違いは意外と見落とされがちなポイントです。

同じ「分割払い」に見えても、税務処理・所有権・支払い総額・買い替えタイミングなどに大きな違いがあります。

この記事では、眼科医療機器を多数扱ってきた現場の視点から、

・リースと割賦それぞれの特徴

・器械ごとのおすすめ契約形態

を整理してご紹介します。

特に、電子カルテやOCTなどの高額機器を導入予定の先生は、数百万円単位で損得が変わる可能性があります。

ぜひ最後まで読んで、最適な設備投資の判断にお役立てください。

7〜8年後の買い替えが予想される器械におすすめのリース

器械屋としての観点では、7〜8年で買い替えを想定する機器はリースが合理的な場合が多いです。以下、リースの基礎と理由を整理します。

リースの特徴(要点)

  • 所有権はリース会社にあります(契約形態により例外あり)。
  • 契約期間は短期〜中期(眼科では5年程度が多い)。
  • 契約終了後は再リース(延長)か返却・買い替えが発生。再リース料が年数%で発生することがある。
  • 中途解約は原則できないケースが多い。
  • 固定資産税がかからない・リース料を経費処理できる場合がある。
  • 総支払額は(同等条件で)購入より増えることがある。

※各リース商品・会社で条件は異なります。契約書の細目は必ず確認してください。

リースがおすすめな眼科医療機器(例)

  • 眼科用電子カルテシステム
    パソコン更新やソフト改修が数年で生じる場合があり、業務停止リスクが高いためリースで初期負担を抑えるメリットがあります。
  • OCT(光干渉断層計)
    画質・解析プログラムの進化が速く、数年〜数世代で買い替えニーズが出やすい。リースで最新機能への切替をしやすくできます。

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ほとんど買い替えない器械におすすめの割賦(または現金)購入

長期(15〜20年程度)使用が見込まれる器械は、割賦または現金購入が経済的に優位になることが多いです。

割賦の特徴(要点)

  • 所有権は購入者(自院)に移ります。
  • 分割で支払うためキャッシュフローの平準化が可能。
  • 総支払額(利息等)は増えることがあるため、可能なら現金購入がベター。
  • 減価償却・固定資産税など会計処理が必要。

割賦または現金購入がおすすめな機器(例)

  • スリットランプ(付属品を除き買い替え頻度は低い)
  • 視力表(長期使用が一般的)
  • 手術顕微鏡(高額で長期使用が前提)
  • 眼科用手術台(耐久性が高い)
  • YAGレーザー(修理で延命するケースが多い)
  • レーザー光凝固装置(長期使用が前提)

選択検討時のチェックポイント(実務観点)

  1. 機器の予想使用年数(買い替えサイクル)を明確にする。
  2. リース料・再リース料・割賦利率・総支払額を比較する。
  3. 所有権の帰属と会計上の取扱(減価償却・固定資産税)を確認する。
  4. 契約終了後のオプション(返却・買い取り・再リース)を確認する。
  5. 故障時の対応・保守契約の有無・部品供給の見通しを確認する。
  6. キャッシュフロー観点(開院直後か成熟期か)での選択を検討する。
  7. 最終的には税理士・会計士・金融機関に相談する。

実務的な導入戦略(ステップ)

  1. すべての導入予定機器を「買い替えが予想される(短サイクル)」/「長く使う(長サイクル)」の2軸で分類する。
  2. 分類ごとに5年・10年・15年などでの総支払シミュレーションを作る(リース:リース料+再リース想定、割賦:利率+維持費)。
  3. 税務上の影響(減価償却・固定資産税・経費計上)を税理士に相談して確認する。
  4. 契約書の「中途解約」「再リース料」「保守項目」を確認してリスクを評価する。
  5. 機器ごとに導入タイミングを分散し、キャッシュフロー負担を平準化する検討を行う。

注意・留意事項(税務・会計面の補足)

本記事は実務助言の下書きにあたる整理です。最終的な会計処理や税務判断は必ず税理士・会計士に相談してください。特に以下は重要です。

  • リースの会計区分(ファイナンスリース/オペレーティングリース)により貸借対照表上の扱いが変わる場合があります。
  • リース契約書における「実質所有」の判断により税務上の取り扱いが変わることがあります。
  • 再リース料や延長料が恒常的に発生する場合、長期的には割賦・購入が有利なケースが多いです。

まとめ

  • 設備導入の主要選択肢はリース割賦(分割購入)。用途・寿命で選び分けるのが基本。
  • リース:所有権はリース会社、買い替えサイクルが短い(例:電子カルテ、OCT)機器に向く。リース料は経費計上でき、固定資産税がかからないケースがある一方、総支払額が増える可能性あり。
  • 割賦/現金購入:所有権が自院に移るため長く使う(例:スリットランプ、手術顕微鏡、手術台、YAGレーザー、レーザー光凝固装置)機器に向く。総支払額は増えることがある。
  • 最終判断は税務(税理士)・会計(会計士)と要相談。各契約の「再リース料」「中途解約」「減価償却」の取り扱いを必ず確認してください。


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