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トーリック眼内レンズをメーカー別に比較|乱視矯正IOLの選び方ガイド

トーリック眼内レンズ(乱視矯正用IOL)について、各メーカーの特徴をまとめてご紹介します。

この記事は、次のような方におすすめです。

  • トーリック眼内レンズを取り扱っているメーカーを知りたい方
  • より症例に合った眼内レンズを比較検討したい方

乱視矯正IOLは、選定・使用に慎重な判断が求められる医療機器です。

特に「術後の回旋」「術中の位置調整のしやすさ」などが、製品選びにおいて重要なポイントとなります。

トーリック眼内レンズ 比較の確認ポイント

  • 対応球面度数の範囲
  • 乱視矯正力(シリンダー)のバリエーション
  • プリセット(インジェクター装填済)かどうか
  • ループの回旋防止加工の有無

対応表:メーカー別 トーリックIOLのシリンダーバリエーション

メーカー/製品名1.00D
(T2)
1.50D〜3.75D
(T3〜 T6)
4.50D( T7)5.25D
(T8)
6.00D
(T9)
Alcon / CNA0Tx○(セッティング)◯(セッティング)◯(セッティング)
AMO / DIWxxx×
興和 / YP-Tx×
HOYA / XY1ATx(-SP)×××

メーカー別 製品スペック

Alcon社 Clareon AutonoMe TORIC(CNA0Tx)

  • パワー範囲:6.0D〜30.0D
  • 円柱度数範囲:1.00D〜6.00D
  • A定数:118.8(超音波)/119.1(光学式)
  • プリセット:一部あり(T2〜T6)
  • 材質:青色光吸収アクリル、イエロー

→[【2025年版】アルコン眼内レンズ対応表|カートリッジ・プリセット範囲・トーリック対応を網羅解説

AMO社 テクニス アイハンス トーリックⅡ(DIWxxx)

  • パワー範囲:6.0D〜30.0D
  • 円柱度数:1.50D〜6.00D
  • A定数:118.8(超音波)/119.3(光学式)
  • フロストループ採用で回旋抑制
  • プリセット対応

興和社 アバンシィ プリロード1P トーリック(YP-Tx)

  • パワー範囲:6.0D〜26.0D
  • 円柱度数:1.50D〜6.00D
  • A定数:118.6(超音波)/119.0(光学式)
  • トーリックマーカーの位置が特徴的
  • プリセット対応

HOYA社 Vivinex Toric(XY1ATx・XY1ATx-SP)

  • パワー範囲:6.0D〜30.0D
  • 円柱度数:1.50D〜4.50D
  • A定数:118.9
  • プリセット対応、XY1ATx-SPは挿入性向上版

まとめ

乱視矯正を伴う白内障手術では、トーリック眼内レンズの選定が術後の見え方を大きく左右します。

各メーカーによってシリンダーのラインナップや設計、プリセット対応、インジェクター構造が異なるため、症例ごとに適した選択が重要です。

今後も新モデルや技術進化に注目しつつ、患者ごとに最適なIOL選定を行っていきましょう。

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