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白内障手術の基本手順と使用器具まとめ【新人スタッフ向けにも】

白内障手術は、手順ごとに専用の器具を使い分けながら進めていきます。

この記事では、白内障手術の基本的な流れと、各手順で必要となる代表的な器具をまとめました。

新人スタッフの教育や、院内マニュアル作成の参考資料としても活用できる内容です。

手術の大まかな流れ

白内障手術は、大まかに次のようなステップで進行します。

  1. 麻酔・消毒
  2. 角膜切開
  3. 前嚢切開(CCC:Continuous Curvilinear Capsulorhexis)
  4. 水晶体核の破砕・吸引
  5. 後嚢清掃
  6. 眼内レンズ(IOL)挿入
  7. 創口閉鎖

手順ごとの使用器具まとめ

ここでは、各手順で主に使用される器具を簡単に紹介します。

詳細な比較記事がある器具についてはリンクも掲載しています。

麻酔・消毒

  • テノン嚢下注射針
  • 点眼麻酔薬

角膜切開など

眼内に器具などの出入り口を作成します。

  • スリットナイフ
  • ストレートナイフ[ディスポストレートナイフ比較記事リンク予定]

切開幅(2.2mm〜2.4mmなど)に応じた選択が重要です。

前嚢切開(CCC)

水晶体の前嚢を丸く切り取ります。

水晶体核の破砕・吸引

水晶体核を破砕し取り除きます。

  • USチップ(超音波ハンドピース)

白内障手術の種類については詳しく解説しています。

→[白内障手術に欠かせないフェイコマシン4機種を徹底比較|メーカー別の違いと選び方

後嚢清掃

水晶体内に残った皮質を除去します。

  • I/Aチップ(灌流吸引ハンドピース)

眼内レンズ(IOL)挿入

  • IOLインジェクター
  • カートリッジ(サイズ選択注意)

眼内レンズの種類については詳しく解説しています。

→ [眼内レンズの種類・比較・まとめ|患者説明に役立つ記事リンク集]

創口閉鎖

眼内圧が下がりすぎないよう閉塞します。

  • 水密閉鎖(自己閉鎖創)
  • 必要に応じて縫合糸使用(10-0ナイロンなど)

創口管理は感染予防の観点からも重要です。

おわりに

白内障手術は、シンプルな流れの中にも多くの専門的な器具が使われています。

各器具の特性を理解して選択することは、スムーズで安全な手術のために欠かせません。

新人スタッフの教育や院内マニュアル作成にも、ぜひご活用ください。

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