こんにちは、ましお.です。
今回は新しく白内障手術を始める場合に必要な器械をまとめてご紹介します。
必需品の把握にお役立ていただければ幸いです。

今回の記事は次のような方におすすめです。
・開業を考えている眼科の先生。
・開業することは決まったが白内障手術をやるかどうか決めかねている眼科の先生。
今回ご紹介の器械以外に下記の記事でまとめている器械が別途必要です。
併せてご確認ください。


白内障手術対応の施設を開業する場合はオペ室と準備室が必要です。
白内障手術前後に必要な検査機器や器具も増えるので初期投資は大きくなります。
お部屋ごとのご紹介です。
検査室
一覧です。
- スペキュラーマイクロスコープ
- 光眼軸長測定装置
- 超音波眼軸長測定装置(Aモード)
白内障の術前検査に必要です。
角膜内皮細胞が少ないと困るのでとりあえず買っておく器械です。
眼内レンズの決定に必須の器械です。
選択肢が増えてきました。
メーカーごとに連携できる器械があるので将来性も見越した選定をしたいところです。
上記の光眼軸長測定装置の機能向上により、必須では無くなりつつあります。
しかし、測れないことがない器械を保健的に持っておくと幅広く患者さんに対応できます。
レーザー室
一覧です。
- YAGレーザー
後発白内障対応に必須の器械です。
繊維柱帯形成術対応も1台で可能なSLT付きもおすすめです。
網膜光凝固装置も兼ねたコンビネーションタイプも販売があるのでスペースと相談です。
オペ室
一覧です。
- 白内障手術装置
- 手術顕微鏡
- 電動手術台(リクライニングチェア)
- 吸引機(開瞼器用)
- 器具セット
必須です。無いと白内障手術ができません。
より安全に、よりスピーディに手術を行うための機能が続々と追加されています。
使い慣れた機種やデモで試した使いやすかった機種を選ぶのがおすすめです。
こちらも必須です。無いと手術はできません。
開業前に病院勤務で手術をしていた場合、周りの看護師さんは手術の手順についてある程度は把握しています。
しかし開業した場合はそうではありません。
事前に手術の手順を把握している方に手伝ってもらわない限り、誰も手術について分りません。
そんな中、術野も見にくい状況では本当にお手上げです。
手術顕微鏡は大きなお買い物ですがケチらず使い慣れたものを購入しましょう。
こちらも必要です。
寝台よりはリクライニングチェアのタイプが先生にとっても患者さんにとっても快適です。
吸引式の開瞼器を使う場合に必要です。
術野に水が溜まると見えにくいので常に吸引して貰えると助かります。
開瞼器のチューブと吸引器のチューブを接続するコネクターが必要である点に注意です。
内容は個人差があるので記載はしません。
一日に行う手術の件数分、セットがあるのが理想的です。
しかし、あまりに一日の手術件数が多い場合は術中にハイスピード滅菌をすることも検討します。
ハイスピード滅菌は術中の作業量も増えるのでご施設状況に応じて検討です。
オペ準備室
一覧です。
- 超音波洗浄機
- ハイスピード機能付きオートクレーブ滅菌器
器具の洗浄用です。
必須ではありません。
安心材料のひとつです。
超音波洗浄機専用の洗浄液もぜひ使ってみてください。
マイクロ器具は使用不可なので注意です。先端が壊れます。
ハイスピード機能が着くと価格が一気に上がります。
器具セットを手術の件数分揃えるかハイスピード滅菌をするかは悩みどころです。
ハイスピード滅菌器があっても、通常のオートクレーブ滅菌ができるセットが必要です。
200V電源が必要な機種もあるので購入前に確認が必要です。あとからの電気工事も可能です。
上記の必要器械の記事でも触れていますがセットは下記の通りです。
- オートクレーブ滅菌器
- ファンシーラー
- 滅菌バック(消耗品)
眼科医療機器関連の記事を随時更新しています。