OCT(光干渉断層計)は、眼底カメラと一体型モデルが主流になりつつあります。
診療報酬上もOCTに眼底撮影が内包されるため、OCTと眼底カメラを別々に持つことはコスト・スペース両面で非効率です。
この記事では、OCTと眼底カメラの一体型モデルに焦点を当て、主要メーカーの代表機種を比較します。
導入や買い替えの検討材料としてぜひ参考にしてください。
この記事はこんな方におすすめ
- 眼底カメラの買い替えを検討している方
- OCTを新規導入・入替予定の方
- 診療効率とコストを両立させたい方
OCT一体型を選ぶ際の3つのポイント
- 撮影方式:スウェプトソース(SS)かスペクトラルドメイン(SD)か
- OCT-A搭載の有無
- 蛍光眼底撮影(FA・FAF・ICG)対応の有無
主要メーカー別OCT(眼底カメラ一体型)比較
キヤノン社|Xephilio OCT-R1

| スキャンスピード | 50,000 A-Scans/秒 |
|---|---|
| 光学解像度(Z方向) | 7μm |
| 撮影方式 | スペクトラルドメイン |
| 眼底カメラ | カラー(45°) |
| 必要瞳孔径 | Φ4.0mm以上(小瞳孔径モードΦ3.3mm) |
特徴:シンプルで扱いやすい一体型モデル。
自然な発色で見やすい画像が得られます。
コスパ重視の施設におすすめ。
トプコン社|DRI OCT Triton Plus

| スキャンスピード | 100,000 A-Scans/秒 |
|---|---|
| 光学解像度(Z方向) | 8μm |
| 撮影方式 | スウェプトソース |
| 眼底カメラ | カラー、FA、FAF、IR、レッドフリー |
| 必要瞳孔径 | Φ2.5mm以上 |
特徴:スウェプトソース方式で深部観察に強い。
多彩な撮影モードを搭載し、高画質な画像解析が可能。
万能タイプの高機能モデル。
→[OCT-Aってどこ見てるの?─SDとSSで違う「見える層」]
トプコン社|3D OCT-1 Maestro2

| スキャンスピード | 50,000 A-Scans/秒 |
|---|---|
| 光学解像度(Z方向) | 6μm |
| 撮影方式 | スペクトラルドメイン |
| 眼底カメラ | カラー、レッドフリー |
| 必要瞳孔径 | Φ2.5mm以上 |
特徴:モニタ回転で設置自由度が高く、ジョイスティック不要のタッチ操作。
省スペースで操作性抜群のモデル。
ニデック社|RetinaScan Duo2

| スキャンスピード | 70,000 A-Scans/秒 |
|---|---|
| 光学解像度(Z方向) | 7μm |
| 撮影方式 | スペクトラルドメイン |
| 眼底カメラ | カラー、FAF |
| 必要瞳孔径 | Φ2.5mm以上(推奨3.0mm) |
特徴:両眼解析を1画面で確認可能。
操作性が高く、コストパフォーマンス良好。
実用性重視のクリニックに最適。
→[【OCT徹底比較】ニデックRS-330とZEISS CIRRUSの違いとは?価格・性能・画像精度を解説]
ニデック社|Mirante SLO/OCT(広角モデル)

引用:株式会社ニデック
| スキャンスピード | 85,000 A-Scans/秒 |
|---|---|
| 光学解像度(Z方向) | 7μm |
| 眼底カメラ | カラー、FA、FAF、ICG、レトロモード、レッドフリー |
| 画角 | 89°(最大163°) |
特徴:広角撮影に対応したハイエンド機。
OCTと広角眼底カメラを同時に運用可能。
重症疾患の観察や研究用途にも最適。
まとめ:目的別おすすめOCT一体型
| 目的 | おすすめ機種 |
|---|---|
| コスパ重視・扱いやすさ | Xephilio OCT-R1(キヤノン) |
| 高機能・深部観察対応 | DRI OCT Triton Plus(トプコン) |
| 省スペース・操作性重視 | 3D OCT-1 Maestro2(トプコン) |
| バランス型・汎用性 | RetinaScan Duo2(ニデック) |
| 広角観察・重症例対応 | Mirante SLO/OCT(ニデック) |
OCTと眼底カメラ一体型は、診療効率と省スペース化を両立できる点が最大の魅力です。
機能・価格・設置条件を比較し、施設の診療スタイルに合った一台を選びましょう。
