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【眼科開業】最低限必要な医療機器リスト|診察室・検査室・受付ごとに紹介

眼科を開業する際に最低限必要な医療機器についてご紹介します。

本記事は「まず何を揃えれば開業できるか」を把握したい方向けの内容です。

最小限の設備でスタートすることで、無理のない投資計画を立てることができます。

この記事は次のような方におすすめです。

  • ご開業を検討している眼科の先生
  • 院内レイアウトを検討中の先生
  • リース導入を前提に初期コストを抑えたい先生

診察室で必要な機器

診察室で使用する基本的な器械は以下の3点です。

  • スリットランプ
  • 倒像鏡(単眼・双眼)
  • 睫毛鑷子(しょうもうせっし)

スリットランプ(細隙灯顕微鏡)

細隙灯顕微鏡検査に使用する基本の器械です。

ほとんどの施設ではスライディングテーブル+電動患者椅子とセットで導入されます。

→[【徹底解説】最新スリットランプ「Elara900」の魅力とは?

倒像鏡(単眼・双眼)

眼底観察に用いる基本ツールです。

構造がシンプルなため機種の選択肢は少ないものの、20Dなどのレンズと一緒に購入するのが一般的です。

睫毛鑷子(しょうもうせっし)

睫毛抜去などで使用します。

2本程度の購入で十分ですが、繊細な器具のため個体差が出やすい点には注意が必要です。

「デモの品物は良かったのに納品品がイマイチだった」と伺うこともあります。


検査室で必要な機器

  • レフケラトメーター
  • 視力表(検眼枠・検眼レンズ)
  • レンズメーター
  • 近点視力表
  • 色覚検査表

レフケラトメーター

屈折・角膜曲率を測定する器械です。

トノメーター(眼圧計)やパキメーター(角膜厚測定)を一体化した4in1モデルも増えています。
一体型と分離型で価格差は大きくありません。

中にはトポグラフィー機能や円錐角膜スクリーニングを搭載した機種もあります。

→[【眼科開業医向け】レフケラトメーター比較|4in1モデル(トノ・パキ一体型)の選び方と主要3機種レビュー

視力表(検眼枠・検眼レンズ)

一般的に5mの設置距離が必要ですが、スペースが限られる場合は短距離モデル(1m視力表)が便利です。

検眼枠はPD(瞳孔間距離)54〜62を中心に複数本用意します。

設置距離が短くなるほど価格が上がる傾向にあります。

→[【2025年版】1m視力表の比較|眼科開業・増設におすすめの2機種

レンズメーター

眼鏡レンズの度数を測定します。

台が付属していないため、設置台とセットで発注するのがおすすめです。

電子カルテ接続を検討している場合は、事前に連携可否を確認しておきましょう。

近点視力表・色覚検査表

  • 近点視力表:中村氏ひらがな近点表などを使用。
  • 色覚検査表:石原氏色覚検査表が一般的です。

受付で必要な機器

  • レセプトコンピュータ(レセコン)

診療報酬を計算するための専用機器で、電子カルテと一体型で導入するケースも多く見られます。


まとめ|まずは「診察室+検査室」構成でスタートを

眼科開業時は、まず「診察室+検査室」を最小構成でスタートし、患者数や診療内容に応じて検査機器を追加するのが現実的です。

初期導入の際は、医療機器リースを活用することで資金負担を軽減できます。

それぞれの機器の詳細は、目的に応じて個別に検討してみてください。

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